土づくり3

順番は前後するのですが、
土づくりの一番はじめのお話。

まとまって保管してある土から、石、砂を除いていく一番はじめです。


ざっくりと篩にかけて



手のひらに乗る程の固まりを、砂のかたまりと土のかたまりに分けます。
表面だけを見て砂と分かるものは除いて
あとはひとつひとつ割って確認。




また出ました。「美味しそう」な部分。
土に対して美味しそうというのは、不思議な表現なのですが、
そう言われるとそんな気がしてくるのです。
この状態になるまでどれほどの年月が経っているか。。
考えは及びませんが、
白っぽい砂まじりの固まりとは明らかに違う深い色。
細かい、細かい土がぎゅっと固まって、
カチカチに乾燥しているのに、触ると滑らかでしっとりした感触。




この美味しそうな土の固まりは、今は水槽の中に移されました。
水に浸してから、練って使える土にしていきます。

美味しそうな土は、やっぱり美味しそうな作品になります。

土のあじわい、とは、そういうことなのかもしれません。




今日で9月も終わり。展示まであと数日です!