手入れ


私自身が作品を作ったり、土をさわることはありません。
作品ができあがるまで、見てるだけ。

・・・そう思っていたら、私にもできる大事な仕事がありました。
焼けた作品の手入れです。

器をさわって、
「ざらざらしてるな・・・」
「テーブルが傷つきそう・・・」
と思ったこと、ありませんか?
私もそんな器に出会ったことが何度もあるのですが、
それは、手入れを丁寧にすることで解消されるものなのだ
と、ここに来て初めて知りました。
 

焼けて窯から出した作品は、至る所に
ひっかかりがあります。
それを、1つ1つサンドペーパーで磨いていきます。


手に取ったときに心地いいように、
洗うときにも、拭くときにも気持ちがいいように。
右手でペーパーをかけて、左手で表面をさすりながら、
きれいになっているか確かめていきます。

実際にやってみると、かなりの手間です。



土作り(は、まだ見たことがないですが)から始まって、
成形、焼成、手入れ。一つの作品ができるまでにいくつもの工程があり、
どの工程でも1つ1つの作品に人の手がかかっていて、
作品の見方が変わってくる気がしました。