土づくり

土については、やきものづくりにおいて最も重要で奥が深い部分と
感じているので、簡単には言えないのですが、昨年末に土づくりを
しましたので、その様子を。

備前焼きの土は、田んぼの底4〜5mくらいの深さにある土です。

うちにある土の一部。

この乾燥した状態の土を、石を取り除いて土をより分けることから始まります。
それを水に浸し、練って、いい状態にしていきます。


水に浸した土を、練れる硬さになるまで乾燥させているところ。


土練機。文字どおり、土を練る機械です。



土を薄く切りながら、細かい石を取り除きます。根気のいる作業。



備前焼は、釉薬をかけずに焼きます。
何といっても、焼き締められた土そのものの表情が魅力だと思います。

土がいのち。なんです。

「土づくり」とはいえ、土そのものを人が作ることはできないから、自然の土をいただいて、
大事に手をかけて、かたちにしていくんですね。
その土を生かせるかどうかは、作り手次第です。

次の窯に向けて、これから数ヶ月かけて作品をつくっていきます。



※土づくりの話、2と3はこちら。



●土づくり2→http://d.hatena.ne.jp/bizen-hitoshi/20120811/1344661229

●土づくり3→http://d.hatena.ne.jp/bizen-hitoshi/20121002/1349135226